大手書籍店の有隣堂(横浜市、松信裕社長)は、4月24日、世界一の乗降客数(1日平均300万人以上)を誇る新宿駅の西口直上に位置する「小田急百貨店新宿店」本館10階に、人とモノとコトが交わる新業態店「STORY STORY」(店舗面積約221坪)をオープンする。23日内覧会が行われ、訪れた多数の関係者に新しい書店のスタイルが披露された。
新店は、「楽しくてワクワクする、今までにない店舗を創りたい」という4社(小田急百貨店、楽天、リーディングスタイル、有隣堂)の想いが交差して生まれた、書籍・雑貨・カフェの複合店舗。
電子書籍関連、ネットとリアルの融合では楽天、カフェの運営はリーディングスタイルとのコラボレーションした。
4社によるコラボという初店舗に加えて、今回は有隣堂にとっても「初」づくしとなった。まず、文具のない雑貨だけで構成する売場(約50坪)は初めてとなる。同じフロアに銀座・伊東屋がテナント入りしているためだ。
食品や陶器の扱いも初めて。雑貨MD担当バイヤーは「売場の8割は既存店にない商品で構成した」と話し、初めて導入したブランドも多い。
特に棚2本を使った売場では百貨店内という立地特性を踏まえて、外国人客向けのインバウンド需要に応える。「鎌倉の手ぬぐいや美濃焼の陶器など、注目されているこだわりの和を、『現代と過去』をテーマにセレクトした」(先のバイヤー)。
また、今回テラスモール湘南店、横浜駅西口ザ・ダイヤモンド店に続き、東京都初進出となる同社ショップブランド「Do!kids」(約30坪)では、親子で参加できるイベントを中心に、知育玩具や絵本・雑貨を取り揃えた。
店舗の特徴は、より快適な生活を送りたい人々の関心軸に沿ってセレクトした書籍や雑貨を、テーマごとに展開。情報、イベント、カフェをクロスさせた全空間型販売で、一人一人の新しい「STORY」が始まるライフストーリーショップ。
カフェは、ランチ・カフェ・ディナーと、ライフスタイルにあわせて楽しみ方が変わるカジュアルタイプ。紙と電子両方の書籍を楽しめる、日本初の次世代型ブック&カフェを提案する。
カフェでは楽天市場の人気スイーツが楽しめ、また店頭で楽天市場の人気上位ショップの商品が購入出来る。また、人・モノ・コトのつながりを重視したイベントを予定する。
松信社長は関係者向けオープニングセレモニーで、「小田急百貨店から、書籍にとどまらないバラエティのある空間を創って欲しいとの声がかかり、書籍が厳しい環境の中で、新たな業態に取り組まねばとの思いで4社が一致した。コンセプトは『「私」、編集空間。』。書籍と雑貨とカフェにキッズ、さらにはネットとリアルが渾然一体となった新しい書店を提案したい」と話し、多数の協力先へ感謝の言葉を口にした。
カフェスペースでは、ゲスト出演したガールズパフォーマンスユニット「9nine(ナイン)」のトークショーとフォトセッションも行われ、その後に古き良き喫茶店をアレンジしたカフェのメニューも披露された。
【STORY STORY 概要】
オープン日:2015年4月24日(金)
住所:東京都新宿区西新宿1丁目1番3号 小田急百貨店 新宿店本館10階
電話:03-6911-0321
店舗面積:約221坪(約730平方メートル)
営業時間:10:00~21:00
定休日:不定休
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2015年04月23日
初!がたくさん。有隣堂「STORY STORY」が生み出す書店の新スタイル
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