コクヨ(黒田英邦社長)は、11月17日、使う人ならではの優れた商品デザインを、広く一般ユーザーから集めて商品化をめざすコンペティション「コクヨデザインアワード2015」(作品応募期間:2015年5月15日~7月31日)の表彰式を、東京港区の東京ショールームで開催し、受賞作品計4作品を決定した。
今回は、国内外から応募された合計1,659点(国内:1,232点、海外:427点)を審査した。
同アワードは、顧客起点でのモノづくりをより強化することを目的に、2002年(平成14年)にスタートして今年で13回目(2010年開催のみ休止)。
今回のテーマは、「美しい暮らし」。募集対象は文房具と家具。いつもそばにあるモノは、佇まいも美しくありたい。目にふれるたびに、心がおどるようなデザイン。使うたびに、あたたかい気持ちになるようなアイデア。日常にうるおいを与えてくれる。いつまでも大切に使いたくなる。そんな、美しい暮らしを形づくるデザインを募集した。
コクヨ黒田会長は「当アワードの最大の目的は、日本のデザイン力の向上に寄与することにある。特にコクヨはそれを商品化することで世の中に循環させていきたい。2013年優秀賞の『和ごむ』は爆発的に売れている。また2012年グランプリの『なまえのないえのぐ』も好調に推移している。変化のスピードは早く、お客さまのニーズは多様化している。望まれるデザインや機能もどんどん変わっている。それに遅れを取らずに商品としてお客さまに提供していく。当アワードは、それぞれの立場の中でテーマに沿った作品を募ることで今後もデザインの進化に貢献していきたい」と、主催者挨拶で話した。
会場のホワイエでは、入選作の展示や商品化作品の物販も行われ、受賞者を応援する人たちやデザイン関係者などで混雑した。
本年のグランプリおよび各賞の受賞作品は、次の通り。
【受賞作品】()内は一般名称と受賞者(敬称略)・グループ名
■グランプリ(1作品)
すっきりとした単語帳(単語帳、あら部)
ブロックのようにすっきり重ねられる単語帳。リング部分がカードをまとめるバンドとしても機能し、使うときも、片付けたときも美しく暮らしに馴染む。
■優秀賞(3作品)
儚く、美しく(カレンダー、上田美緒)
数字が一本の糸で縫われているカレンダー。一日が終わるごとにこの糸を少しずつ引っ張り、数字がほどけていくことで、儚く過ぎてゆく時に日々想いを寄せることができる。
エンボスノート(ノート、久保貴史)
エンボス加工された罫線で作られる無色のノート。言い換えれば、光と影だけで作られるノート。
Bubble Ruler(定規、塚田圭)
人工的な直線という要素で構成される中で、泡という有機的な要素を取り入れた定規。使い手は日々の暮らしの中で自然の持つ美しさを手に入れる。
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2015年11月18日
グランプリに「すっきりとした単語帳」 コクヨデザインアワード2015発表
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