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2016年01月26日

BCP用品と防災用品の消費期限を管理するソフトを発表 全文連

全文連森会長

 全国の文具店で組織する、一般社団法人 全日本文具事務用品団体総連合(全文連、森静雄会長)は、1月26日、東京浅草橋の文具フォーラムで、文具店向けの管理ソフト開発について記者発表会を行なった。

 全文連が開発したのは、BCP用品と防災用品の管理ソフト。BCP用品とは、Business Continuity Planの略で、災害などリスクが発生したときに事業を継続させ重要業務が中断しないための用品を指す。

 ジャンルは食糧、飲料水、寝袋など災害直後の緊急性の高い防災用品と模造紙、油性マーカー、ノート、はさみ、養生テープ、ファイルなどのBCP用品に分けて、全文連推奨用品として販売促進を図る。

 森会長は「BCP用品と防災用品の消費期限の管理ソフトを文具店に無償提供する。2011年に東日本大震災が発生し、備蓄していた用品は長いものでも消費期限5年が多い。5年が経過した今年は、入れ替えするためリピート需要が発生している。しかしながら、法人のお客様はどこに何がどれだけの数量があって、かつ消費期限はいつなのかを調べなおして発注するため、手間がかかる。5年もたてば担当者が変わっているケースもある。今回発表するソフトはその問題点を解決できる」と開発の背景を説明。

 次いで、「販売店が販売商品の消費期限を予め入れておくことで、お客様は例えば半年後に消費期限が切れるものを検索すると、リストや手配書出力が可能になるなど、いろいろ調べ直す必要がない。また、前回の大震災では、震災直後は防災用品が必要とされ、その後、復興に向かって必要な用品が供給体制
が整わないなど、お客様の手元になかなか届けることができなかった。その中には、私たちで扱う商材も相当あった。とりわけ今のお客様はその都度ネットや通販で買うため、ほとんど在庫をもっていないのが現状。文具店にとっては、BCP用品、防災用品の販売促進とリピート需要の取り込み、さらに顧客を囲い込みできるという利点がある」と説明した。

 発表した管理ソフトの特徴は、備蓄状況(保管場所の管理)、消費期限管理、消費期限到達以前の備蓄用品の利用、消費方針の明確化(BCP用品については一般事務用品として転用)、入替用品の手配、発注の簡易化、用品マスターがソフト上にあるので、用品選択の手助け(画像情報、効用情報等記載)、部署、担当者、購入先等のマスターも内蔵できるため、入力が平易。簡便。セキュリティーを配慮した独立型ソフト(パスワードを入れないと開かない)。

 販売店の同ソフト取得方法としては、主に全文連ホームページからパスワード入力によるダウンロードを予定する。

 全文連は、同日メーカーと卸店向けの説明会を開催し、26社31名が出席。協力を募り、3月頃には販売店にリリースしたいとしている。

 また、大手オフィスディーラーのモリイチ(森清高社長)が2月18日に東京京橋で開催する「モリイチ防災商談会2016」内で、同ソフトが実演される予定。


全文連 03-5823-1670

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