文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。

文マガ 文具流通マガジン

谷川商事株式会社

文マガ 文具流通マガジン

ホーム > ニュース

ニュース

谷川商事株式会社

ニュース

2016年09月24日

エコール秋の大見本市、会場導線を効率化 著名人、社長がセミナー

キングジム社長のミニセミナーではテプラ産みの親の同氏から開発秘話が話された

ロボットのペッパーと会話を楽しむ来場者

 広域で文具流通を行う、エコール流通グループ(ERG、一ノ瀬厳社長)の第103回秋の大見本市が、9月23日、24日の2日間、大田区平和島の東京流通センター(TRC)第1及び第2展示場で開催され、全国から訪れた販売店で終始賑わいを見せていた。

 同見本市は文具業界最大級の規模として、文具、オフィス用品、紙製品、事務機器、生活雑貨関係の142社(新規1社)が出展、ERG加盟の各地卸店12社が参加。エコール事務機チェーン、エコール・ステイショナーズ・チェーン加盟店など、47都道府県のうち46都道府県から会社数1750社、店舗数2400社の3800名が来場する予定。新規出展はミューズ。

 売上目標は72億5000万円(101回実績71億71000万円、対比101.1%)をかかげた。

 23日午前8時35分からの開会式には、エコールチェーン各代表と出展メーカー代表ら約150名が出席した。一ノ瀬社長はグループの新社長として仙台山三の長谷川孝典社長を、またエコールステイショナーズチェーン新理事長として坂本匡蔵氏(福島・坂本紙店)をそれぞれ紹介した。

 続いて、「九州などで今回の台風16号の被害があり、4月には熊本・大分の地震、また8月には東北に直接台風が上陸し、岩手・北海道に大きな被害をもたらした。あたらめて被害に遭われた方々にお見舞い申し上げる。被災地に対して、大見本市の中で何らかの応援ができないかとの思いがあり、今回、休憩所に熊本県の県産品コーナーを用意。宮城・熊本両県のアンテナショップに出張いただいた。レイメイ藤井さんは自らも甚大な損害を受けられたのにも関わらず、被災地支援という我々の思いを汲み取っていただき、アンテナショップとの交渉など全面的に協力いただき、本当に感謝します」と各地の被災を見舞った後、

「TRCでの開催は今回で3回目。今回、会場作りとイベント館の2点に関し、新たにチャレンジした。会場作りでは、導線とブース配置を考慮して変更。来場したら、まずクロークで手荷物を預け、各社受付事務局に進んでもらえるように、従来と配置を逆にした。2階のFホールロビーの壁面には棚7本を用意し、商品ジャンル別に棚提案し、持ち帰り用の提案書を用意。また、第1展示場ABCDホールについても、入口から縦の導線になるよう変更し、お客様休憩所をCホールにまとめ、ブース配置については、買い物しやすいよう、商材の近い出展社を近くに寄せた。またイベント館では、メディアでの活躍の文具著名人4名と有力取引先メーカー社長4名によるミニ講演会を開催。このような盛りだくさんの講演会を企画するのは業界初ではないか」と述べ、

「しかし、これら2点の演出だけでは感動と満足には力不足かもしれない。何といっても出展社の優れた新商品・売れ筋をいかに伝えるかが鍵。『お宝商材を発掘していただく』が今回のテーマ。出展社とエコールの営業の各社員がしっかりタッグを組み、営業ではない社員も同じ舞台のキャストとしてその役割を発揮して下さい。この2日間、皆様の力添えをいただけるようお願いします」と挨拶。

 続いて、エコール事務機チェーン内田勇二郎会長と、仕入先で構成するエコール賛助会を代表してゼブラ石川真一社長が祝辞を述べ、西見本市実行委員長(岡山エコール社長)の発声で来賓代表がテープカットしてスタートした。

 メインテーマは「驚き・喜び・新発見!お宝商材、大発掘!」。

 受付会場の2階に設置されたイベント館は、「商売の原点を見つめ直し、新たな未来へ飛びだそう!」をテーマに、ERGの情報発信ブースと位置付け、大きく変更。その目玉となるショートセミナーでは、文具王の高畑正幸氏、文具ソムリエールの菅未里氏、書道家の涼風花先生、「文房具図鑑」の山本健太郎君の文具の魅力を伝える講師4人に加えて、キングジム宮本社長、サンスター文具小林社長、日本ホールマーク畦地社長、マルマン井口社長のメーカー代表4氏が登場し、予約で満席の講演も出た。

 また店舗提案コーナーでは、店舗用什器、POSレジなどで店舗作りを支援したほか、体験やオフィスソリューションの各コーナーも設けられ、来場者とロボットのペッパーが会話を楽しむ場面も見られた。

 午前11時30分からの記者会見には一ノ瀬社長、西実行委員長と東京エコール政木社長、長谷川会長らが出席、見本市の詳細が語られた。西委員長は「テーマにある宝は、商材以外にも我々が提供できる宝がある。今回のミニセミナーは継続していきたい」と話した。

 恒例のワークショップは、前日22日にAコースとして、商業施設視察「ファンシー・雑貨のお店、期間限定スヌーピーミュージアムを視察する」(アリオ亀有・東京ソラマチ・スヌーピーミュージアムを視察。パーティリコの国井産業・国井美佐取締役講演)に74人、23日のBコースは、講演会「脱サラ独立開業から30年の奮戦記~そして、これからの課題と目標~」(タケダ事務機竹田登社長講演)に125人が、それぞれ参加した。


(2016/09/30追記)
来場会社数1,696社、店舗数2,366社、延べ来場者数4,017人(前年比103.0%)、売上高は71億9000万円(前年比100.3%)だった。

[最近の記事一覧]

過去のニュース一覧


TOP