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2011年03月24日

「すべてに感謝」文具卸の仙台支店長 救援物資、メーカーからの激励

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。23日現在で死者・安否不明者が2万8000人を超える巨大災害の爪痕の中から、文具流通も徐々に立ち直ろうとしている。22日、被災した広域文具卸の仙台支店長と連絡がつながった。


 支店長は支店のある仙台市若林区で被災した。震災の後、4階建て鉄筋の建物には被害はなかったが、事務所内、物流センターともに室内はグチャグチャの状態だったという。震災から1週間が経ち、事務所内は復旧出来たが、物流センター内は商品棚がずれて商品が散乱、パレット積みのノート、コピー用紙は崩れ、大変な状況だった。

 余震が続き荷崩れの恐れもある中、連休明けの22日、23日で人手を増やして復旧作業に入った。

 一方、インフラでは、18日に電気が復旧。インターネット、ネットワークが使用可能になったことで、19日から出社して各方面からのメールに目を通すことが出来たという。ただ電話回線は今も不通だ。

 支店長は「社内では、札幌から車で秋田経由のフェリーで陸路を使い、ガソリン、食料、日用品を車に積めるだけ積んで救援物資を届けてもらい、一昨日は青森支店から食糧をと車に積んで来仙してくれた」。

 さらに「メーカーさんからも救援物資や、数々の激励メールで元気をいただいた。すべての物資は早速、社員とその家族、物流委託会社の社員、臨時社員、パートさんに配給をして、喜ばれた」と感謝の言葉が続いた。

 同支店社員、委託会社社員全員が無事だった。ただ委託会社社員の親の安否がわからず、また水没、家屋が流された者が何人かいる状況だという。

 仙台市内の文具業界に関わる店舗の倒壊は現状見あたらず、店内の商品棚が倒れ、商品の散乱はあるものの、早い時期に営業再開できると見ている。

 支店長は、「年度末と新年度という、年間の最需要期を迎えるにあたり、1日も早く、お客様に商品をお届けする事が当社の役割であり、大変な状況下でお客様に喜んでいただける結果を残せるように、自ら陣頭指揮をとり進めていく」と復旧への決意を語る。

 また社員、委託会社社員、関係者が震災後も会社の復旧に向けて出社してくれていることにも、感謝の思いで一杯だという。

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