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2018年02月12日

日興商会フェアに7000名 新たなスタートに、二度の拍手で激励と支援

NIKKOフェア会場(8日午前中)

NIKKOフェア会場(8日午前中)

 納品業最大手、日興商会(尼崎市、藤縄修平社長)の展示会「第52回NIKKOフェア」が、2月8日(午前9時30分~午後6時)~9日(午前9時30分~午後4時30分)、尼崎市のホテルを中心に開催。出展社は約90社で、阪神エリアを中心に、姫路から滋賀までのビジネスユーザー7000名を動員した。

 今年1月、同社を長年牽引してきた藤縄健一会長の突然の逝去。藤縄社長自ら、出展する各社に報告し、会長への思いと引き続きの支援と協力をお願いした。各社は挨拶前と後の、異例の二度の拍手でその思いに応え、新体制のスタートを見守った。

 初日午前8時28分に、開会式が都ホテルニューアルカイック1階で行われ、拍手で迎えられた藤縄社長は「ご存じの通り、会長がなくなって早1か月がたった。毎日、ことあるごとに会長のことを思い出す。いま会長なくしてメーカーや仕入先のご支援をいただけるのか、いただくにはどうしたらよいのかと自問自答する日々の中で、この1年、日興商会は実績を出し、お客さまにお役立ちをして、大丈夫だと感じていただけるための大事な年になる。どうか、生前の会長の時同様に日々の活動への支援や協力をお願いしたい」と述べ、この言葉に対して激励の拍手がおくられた。

 続いてフェアについて、「生前、会長にこのフェアをなぜ続けるのかと尋ねたら、意地とおっしゃった。我々はこの意地をこれからも引き継いでいく。当社は人と人とのコミュニケーションを大切にして、人を介するビジネスモデルを追求してきた。笑顔をキーワードに進めていく。今回のテーマである働き方改革では、大きな改革ではなく、日々のちょっとした作業改善で仕事を楽しくしていくことが、我々に求められていると思う。モノを介し、人を介して笑顔で接していきたい」と挨拶した。

 続いて、コクヨ黒田英邦社長が「このような盛大なフェアを行っている販売店は他にない。オフィス業界にも大きな影響を及ぼし、業界を盛り上げていくためにも、私たちはこの2日間、昨年よりも今年、今年よりも来年へとサービスを向上させていく役割がある」、キヤノンマーケティングジャパン久保邦彦上級執行役員は「働き方は関係ないです、という会社は1社もない。皆さまの商材がオフィス環境の向上に役立ちしている」と出展社を代表してそれぞれ挨拶した。

 フェアはホテル2階、オクト会場と3階、基調講演とビジネスセミナーはフェア会場に隣接する尼崎市総合文化センターと尼崎商工会議所、即売会場は、尼崎市中小企業センターで行われた。

 テーマは「『働き方改革』はたらく人を笑顔に~創オフィス・拡コミュニケーション~」。

 ホテル内では、事務用品、OA機器、オフィス家具、ITソリューションなどを展示。同社の総合力を結集した2階のNIKKOプロモーションコーナーでは、身近なぶんぐで働き方改革、ノベルティ・カスタム、オフィス家具・内装、文具リユース、防災用品、環境(LED照明)を紹介。さらにシャトルバスによる印刷工場の見学会も行なった。

 また政治評論家の加藤清隆氏とジャーナリストの末延吉正氏がそれぞれ2018年の政局を展望する基調講演2本のほか、働き方改革、防災対策、経営力向上計画、オフィス運営維持のコツ、ダイバーシティ・マネジメントと女性活躍推進の計6本を実施し、多面的なビジネス支援を行なった。
 
 初日午前11時に同ホテルで行われた記者会見には、藤縄修平社長、横道実行委員長、山川本社営業部部長が出席。藤縄社長は「今年で52回を数えた。最近は一般ユーザー向けのフェアが賑わっているが、我々は古くから法人向けにクローズな展示会を継続。特定多数のお客さまに商品を触っていただき、声をいただいて、商談につなげていくスタイルで、他の一般向けのフェアとは一線を引いている。ネット時代の中でも継続させていただいているのは、仕入先のサポートがあってのこと。今回、新たに気を引き締め、お客さまが楽しんでいただけるにはどうしたらよいのか、来年に向けて取り組んでいきたい」と挨拶した。
 
 同社は、文具・事務用品、印刷、オフィス家具、OA機器の4本柱で、鳥取から東京までに21支店・営業所を展開。取引社数は約2万社、社員数は626人(うち営業250人)。年商は195億円(平成29年5月末)。

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