文具卸の東京エコール(東京都中央区、政木藤二郎社長)は、書籍取次のトーハン(東京都新宿区、近藤敏貴社長)との共同出資により、書店向け文具雑貨卸事業を行う新会社「ETS」を4月23日に設立、今年6月から事業を開始する。
新会社の出資比率は、東京エコール55%、トーハンの100%子会社で書店複合商材を取り扱う事業会社を傘下に置く持ち株会社のトーハン・メディア・ホールディングス45%。
代表者には、東京エコールの木口悟取締役が就く。本社は、中央区日本橋横山町に置き、役員は、取締役6名(東京エコール3名、トーハン3名)、監査役2名(東京エコール1名、トーハン1名)で構成する。
新会社設立の背景は、文具専門店の減少や、企業の経費削減の中、文具市場は全体として縮小傾向にある一方、パーソナル向け文具の販売は堅調に推移していることにある。この流れの中で、書店で文具や雑貨を販売する事例が増えており、書店向けの商品構成や店舗オペレーションの支援を求める声が高まってきていた。
トーハンは、書店に対し文具雑貨販売のフランチャイズ「T.CLIPS」や、輸入菓子・雑貨を販売するパッケージ「&DeLi」などの複合化提案を行っており、今回の新会社設立により、文具雑貨販売に関する幅広い提案が可能となる。これにより、「T.CLIPS」や「&DeLi」などの複合メニューのサービスや品揃えの拡充を図り、集客力向上を狙う。
また、東京エコールは、書店の複合化を推進しているトーハンと共同で書店向けの商品供給や営業活動の強化を図ることで、販路の拡大を目指す。
文具卸業界は、一般的に地域別に卸会社が事業展開を行っているが、ETSは、エコール流通グループの組織力により、書店向けの文具雑貨卸事業を全国規模で行うことが可能となる。商流の一本化、商品管理の一元化により取引先店舗オペレーションの効率化を見込む。
ETSでは、文具雑貨商材を幅広く供給する他、店頭での単品管理やEOSを行う店舗システムを提供する。さらに、トーハンが書店向けに提供している店舗運営システム「TONETS ?后廚範¢動させ文具雑貨の売上、在庫、発注管理が「TONETS ?后彎紊任任?るよう開発を進める。また、トーハンは、文具雑貨の店頭決済をスムーズに行う複合書店向けPOSシステムを近々発表する予定で、物流・情報の両面で取引先書店をサポートする。
文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。
ホーム > ニュース
ニュース
2012年04月27日
東京エコールとトーハン 書店向け文具雑貨卸会社を共同出資で設立
[最近の記事一覧]
- 2024.04.18新たなBtoBスタイルを確立 MDSが展示会と人気ユーザーイベントを同時開催
- 2024.04.17有隣堂 店舗の販売データの閲覧・分析ツールを提供開始 今後文具・雑貨も検討
- 2024.04.15コクヨが発表会 生成AI時代の実践力鍛える 社員が16個の生成AI業務アプリを開発
- 2024.04.13文具ブランド「ヒトトキ」がイベント 新製品「氷印」など発表 代官山T-SITE GARDEN GALLERYで
- 2024.04.13需要増の「推し活グッズ」も提案 「第69回PIショー春2024」池袋で開催