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2013年09月11日

コクヨ、RE社とのM&A インドで初のノート生産能力獲得と輸出販路拡大

 コクヨ(大阪市、黒田章裕社長)は、インドのノートメーカーRiddhi Enterprises(Kamal Parekhプロモーター兼CEO、以下RE社)との事業譲渡契約に合意(株主価値8百万米ドル)し、10月頃を予定に、コクヨS&T(想定)がインドで設立する100%子会社への事業譲渡を行う。

 新会社はKokuyo Riddhi Paper Products Private Limited(仮)とし、新会社移行後は役員体制・組織体制は変更するものの、現経営陣・従業員を引き継ぎ、現地での持続的な事業推進体制を維持していく。

 同社グループでは2011年10月、コクヨS&Tがインドの大手老舗文具メーカーであったカムリン社株式の過半を取得しインド文具市場に参入。以来2年にわたり、コクヨカムリン社として、経営の近代化と既存製品の強化に取り組む一方、コクヨが得意とするノート紙製品についても、同社の流通・販売網に乗せていくための生産能力獲得にむけて検討を重ねていた。

 RE社はコクヨカムリン社と同じマハラシュトラ州に本社・ノート生産工場を持ち、OEMメーカーとして全量を米国・中南米・中東・アフリカに輸出を行うが、インド国内への販路は持っていなかった。その特徴がコクヨの狙いと合致し、今回の事業譲渡により、コクヨカムリン社のインド国内販売用のノート生産能力を獲得するとともに、同社ノート事業にとって新市場となる米国・中南米・中東・アフリカへの販路を獲得。コスト競争力のあるインド発の新市場拡大を実現する。

 今回のノート工場獲得は、同社グループにとって、日本・ベトナム・中国につづき4カ国目。RE社保有の工場土地には未使用敷地があり、当面は既存輸出事業で安定的な工場稼動を保ちつつ、インド国内用販売の拡大に併せて工場の拡張を行う予定。

 また、インドのノート市場に存在しない「無線綴じノート」の新市場開拓を行っていく。来期以降販売していくブランドの高付加価値品には「Campus」を、普及価格商品には「Camlin」を使用の予定。

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