第8回「Paperworld Middle East(ペーパーワールド・ミドルイースト)2018」は、2月27日から3月1日の3日間、アラブ首長国連邦のドバイ・ワールドトレードセンターで催され、42か国303社が出展、90か国から7004人のバイヤーが訪れた。
日本からは6社(海外支社の参加入れて7社)が出展。その多くが筆記具メーカーで、三菱鉛筆、パイロットコーポレーション、プラチナ万年筆、ゼブラと高品質の開発製品を世界市場にアピールした。
シヤチハタはアートラインブランドでいち早くアラビア語のカリグラフィペンを開発展示、注目された。オフィス用品ではカール事務器,キングジムがそれぞれ特長を工夫したディスプレイを構成した。欧州文具メーカーでは、ドイツのシュナイダー、ペリカン、ラミーが出展した。
視察に訪れたゼブラ石川真一社長は「当社で400万本売ったサラサ・ドライを左から右へ書くスタイルに合わせ、また中東諸国に多い左利き利用者に紹介している」と話した。フェアにはインド、マレーシア、韓国、パキスタン、トルコからも筆記具メーカーが出展したが、日本ブランドの出展小間には人だかりが絶えなかった。
今回初出展のカール事務器香港の藤林貴雄総経理は「当初我々が予想したよりも良い見本市となりました」と成果を語った。
PW中東の国別出展社は中国(101社)、インド(35)、UAE(アラブ首長国連邦、31社)と続き、以下トルコ、韓国、マレーシアで、日本(6社)は8位だった。また来場者はUAE(4305人)、インド(443人)、サウジアラビア(341人)、イラン(184人)が続いた。日本の業界からの訪問は少なかった。
PW中東は今回同じ会場で「レザーワールド・ミドルイースト」を併催、高品質の皮革製品を展示した。ペーパーワールドと協働してB2B法人ギフト、学童向けトイ・ゲームなどライフスタイル型展示構成で演出した。
【データ】UAEの筆記具市場
UAEの文具市場で有望市場とみられるアイテムは筆記具。現在の市場規模は筆記具全体で1億1730万米ドル(125億円)だが、2020年に1億4790万米ドル(157億円)に成長すると推測されて、最も伸びが期待されるのは「アラビア語カリグラフィ」ペン。今後5年間で26%成長と見られている。
市場調査のEMI(ユーロモニター社)調査では、ボールペン、ローラーボール、万年筆市場は7110万米ドル(75億4000万円)、鉛筆は1300万ドル(13億8000万円)、マーキング・ハイライター1170万ドル(12億4000万円)、カラーペン1260万ドル(13億4000万円)、アクセサリー類890万ドル(9億5000万円)
となっている。
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2018年04月06日
ペーパーワールド・ミドルイーストに7000人 日本の出展ブランドに人気
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