7月28日から29日、品川のコクヨ東京ショールームで行われたコクヨS&T展示会で、話題の新製品「遺言書キット」が注目を集めた。

　遺言書キットは、同社が6月から発売する新製品。初心者でも簡単に遺言が作成できるキットとして、すでにメディアで多数紹介されている。

　セット内容は、遺言書用紙（4枚、コピー予防対応の用紙使用）に遺言書下敷き用紙（2枚）、特殊な封印用封筒（1枚）、保管用台紙（1枚）に、マンガと図表でわかりやすく説明した特製ブックが付く。税込価格2415円。

　実際に購入したユーザーからは、「使いやすさと大事なもの感のバランスが良い」（34歳男性）、「母親が高齢のため、今後のことを母に考えてもらうのに役だった」（62歳男性）など、これまでにない製品に満足する声が出ている。

　また、品川の会場でも初めて遺言書を見る人が大半とあって、財産分与だけでなく、家族へのメッセージも簡単に残せるなどの利点に、ギフト需要はあるのかなどの質問をする販売店もいた。

　開発したのは、入社7年目の女性社員。法学部の学生時代に遺言書に興味を持ち、自分で書いてみようと思ったときに、参考にするものがなく困った体験からヒントを得て、製品化に結びつけた。

　遺言は法律上15歳から書くことができ、相続手続きは財産の大小を問わず必ず発生するため、資産家でなくとも遺言書がないが故にトラブルに発展するケースが多いという。