三菱鉛筆(数原滋彦社長)とFSX(藤波克之社長)は、生活環境に優しく耐熱性を兼ね備え、かつ汎用性の高い抗ウイルス樹脂素材の共同開発(特許出願中)に成功した。
同研究に関する共著論文『抗ウイルス性ポリオキソメタレートの生活環境への応用 —抗ウイルス性のおしぼりと文房具』が、MDPI社(スイス バーゼル)の学術誌『Applied Sciences』に採択された。
強力な殺菌剤や殺ウイルス剤は、変異した薬剤耐性菌や薬剤耐性ウイルスを生み出し、人に対する副作用も誘発する問題を抱えている。
FSXでは2012年に、遷移金属元素の酸化物クラスターであるPolyoxometalates(ポリ酸)を主成分とした、耐性株を誘導しない安心安全な抗菌・抗ウイルス活性物質『VB(特許第6739772号)』の開発に成功し、その技術を衛生用品であるおしぼりに応用している。
今回の共同開発では、今まで液体であったVBを安定して樹脂化させることに成功した。
新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延によって世界的に「抗ウイルス」が注目される中、アフターコロナ時代の新しい樹脂素材として期待できるものであり、今後も両社でさらに適応範囲を広げた研究を進めていく。
文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。
ホーム > ニュース
ニュース
2020年12月22日
三菱鉛筆とFSX 汎用性の高い抗ウイルス樹脂素材の開発に成功
[最近の記事一覧]
- 2025.10.10東京・日本橋エリアの3か所で4作品公開 アーティスト4組による壁画が完成 ぺんてる
- 2025.10.10ショウワノートが準大賞受賞! PIショー秋2025「SUSTAINABLE SELECTION AWARD」で
- 2025.10.10ライオン事務器 10月15日東京証券取引所スタンダード市場に上場
- 2025.10.10文具女子博の産学連携プロジェクト 「文具のアイデアコンペティション2026」開催
- 2025.10.09「銀座 伊東屋 システム手帳サロン」開幕 手帳本体200種以上、リフィル約1000種が一堂に並ぶ