セーラー万年筆(中島義雄社長)の展示会「2010セーラー・ステーショナリーショー」が、10月5日、墨田区の国際ファッションセンター3階アネックスホールで行われ、270社500名が来場した。
今回のショーは来年2011年に創業100周年の節目を迎えるにあたる種まきの時。伝統と革新の商材に注目が集まった。
就任1年を迎える中島社長は「当社は来年100周年を迎えるにあたり、新しい方向性を打ち出したい。筆記具事業、ロボット事業の他に、今回のショーでは音声ペンを展示し、商材の範囲を拡大する。100周年では、セーラーの最も得意とする粋を凝らした記念製品を発売する予定」と述べた。
その音声ペンでは、京都を訪れる観光客を対象に、11月1日から京都案内に一役買う。
1泊2日のレンタルで同社の音声ペンを貸し出し、路線図「ナビおと京都」にタッチして京都ガイドを行う企画で、総務庁の補助金により開始される。4カ国語による外国人への乗換案内や日本語でも修学旅行生の需要に期待する。
さらに新商材として、インクジェット用シート「アド・シート」、ホワイトボードの替わりに使える「どこでもシート」も紹介した。
また会場正面にはこの秋発売の新製品をずらりと展示し、中でも同社のロングラン製品、プロフィット30周年記念ブライヤー万年筆「PROFIT 30th Anniversary」(限定シリアルナンバー入り、10万5000円)に、来場者の目が集まった。
さらに読書ペン、20周年を迎えたDAKS布巻き万年筆とボールペン、DAKSオルティード万年筆とボールペン、マンハッタナーズ第2弾、A.S.マンハッタナーズ第2弾、プロギアスリムカラー万年筆とボールペン、メタリノシリーズ、光触媒「セラピカキレイ」、プロフィット新柄蒔絵万年筆、ビズライン新シリーズの他、ラミー、ウォーターマンなど輸入筆記具を含め多数のアイテムが展示された。
川口ペンドクターと柴田VMDプロデューサーによる講習会も行われた。
今年のテーマは「ものづくり、新たな未来への挑戦」。文具事業部の佐山嘉一企画部課長は「手書き需要が減る中で、20代から30代に向けての良質な筆記具を開発することで、今後も手書き文化を啓蒙していきたい」と話した。
同ショーは8月24日の福岡に80社133名、9月14日の大阪に160社343名、9月28日の名古屋に84社166名、東京を間に挟み、10月21日の札幌に75社200名(予定)まで全国5都市で文具専門店、業態店、量販、文具通販などを対象に、総計700社1400名の来場を見込んでいる。
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2010年10月07日
2011年に100周年、伝統を活かしながら新商材発表 セーラー万年筆
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