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日本の文具から学ぶ 香港の小学生が鉛筆削り組み立てを体験 カール事務器が協力

2019年04月23日

「図工」の授業として鉛筆削りの組み立て

組み立てをする香港の小学生

 文房具・事務用品メーカーのカール事務器(東京・葛飾区、森裕一社長)が、文具を通じての国際交流に一役買った。

 同社は、4月17日、香港の小学生が日本の文化を学ぶ「Study Tour(スタディツアー)」 の中で、児童を対象とした工場見学と鉛筆削りの組み立て体験学習を授業形式で実施した。

 参加したのは、香港の保良局王賜豪(田心谷)小学校の小学4年生~6年生の児童36人(男児16人、女児20人)。

 17日午前11時頃から午後3時前まで、茨城県にある同社の生産関連会社のインターテクノで、午前は工場見学、午後は、理科(鉛筆削りの構造説明)、社会(鉛筆削りの歴史等のクイズ)、図工(鉛筆削り組み立て)と、楽しみながら行われた。

 スタディツアーとは、日本の企業や観光地を巡る修学旅行のようなツアー。4月14日(日)~17日(水)の滞在中に、観光地やカール事務器のほか、数社の日本企業を訪問した。

 当日のガイド兼通訳として、香港法人から3人、工場見学時の説明係としてインターテクノから2人、理科・社会・図工の授業の説明係としてカール事務器から4人が参加した。

 バスで到着した一行は、さっそく工場見学。プレス加工、プラスチック成型等の製造機器や、それらの機器で作られている部品などが紹介され、新しい製造技術を取り入れつつも、一部に昔ながらの製造方法も伝承されており、児童は、伝統的な開発現場に触れた。

 昼食後、理科の授業としてスライドや動画で鉛筆削りの構造の説明。社会の授業では、鉛筆削りの歴史等をクイズで出題。クイズでは、児童たちは積極的に手を上げて答えた。

 続いて図工の授業として、同社の鉛筆削り「えんぴつけずり カールくんのいえ」の組み立て。組み立てる順番にそって先生(カール事務器社員)が説明をし、通訳を介し、児童の方々も鉛筆削りを組み立てていった。

 児童たちは慣れない手つきながらも、スタッフや引率の先生の手伝いによって、1つ1つのパーツを真剣に組み立てていき、無事完成。きちんと鉛筆が削れるかのテストを行い、削り上がった際は児童から歓声が上がった。

 児童たちからは日本語で「ありがとう」とお礼の言葉と、記念品がカール社側に贈られ終了した。作った商品は、後日、香港へ送付し各自に渡されるという。

 今回の実施は、特に日本の文具に関心が高い、1人の香港の文具収集家の熱意がきっかけだ。

 シルバーステーショナリー(Sliver Stationery)のジョエル(Joel)氏は、香港の子どもたちに、「日本の職場環境、文具工業の開発現場を通じて、日本文具の背後にある文化、理念を学習して欲しい」との想いがあり、以前から交流のあるカール事務器関連会社「CARL International」(香港、藤林貴雄総経理)に相談したところ、今回の企画につながった。

 企画の主催者であるジョエル氏は、自身で文具博物館の運営等を行い文具の啓蒙活動を行っており、今回も校長先生、先生4人、カメラマン2人と共にツアーに同行した。

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