トナーカートリッジのリサイクル事業会社32社で構成する日本カートリッジリサイクル工業会(AJCR、白崎弘隆会長)は、10月25日港区の芝パークホテルで、レーザープリンターなどに使用されるトナーカートリッジのリサイクル品に対し、業界で初めて、環境管理基準・品質管理基準を定めた「E&Qマーク(ECO & QUALITY)」制度を導入し、11月1日から運用を開始すると発表した。
現在国内では、年間約2200万本のトナーカートリッジ(モノクロ・カラー)が使用され、そのうち約23%にあたる約510万本のリサイクルトナーカートリッジ(リサイクル品)が利用されている。
トナーカートリッジ全体の市場規模(金額換算)は、約3600億円。うちメーカー純正品など(汎用品など含む)が約3200億円、リサイクル事業者によるリサイクル品が約400億円と推定されている。
市場の約1/4を占めるリサイクル品について、「E&Qマーク」制度の導入により、業界をあげて製品品質の向上を目指す。また、国内外でトラブルの原因となっているカートリッジの模倣品と一線を画す点も意図する。
「E&Qマーク」制度は、第三者審査機関によって「環境管理基準24項目」、「品質管理基準9項目」の合計33の審査項目に合格した事業者に与えられる認定資格。
「E&Qマーク」をすでに取得した会社は、10月25日現在で10社、今年12月までにはさらに10社が加わり、合計20社になる見通し。これにより、「E&Qマーク」の普及率は、数量ベースで約87%に達する見込みになっている。
なお「E&Qマーク」の認定を受けられるのは、AJCR会員であることが前提で、同事業者は認定審査合格後、AJCR指定の「E&Qマークラベル」をリサイクル品の外側に貼付することが可能になる。
白崎会長は、「お客様に信頼される規格として、発展させていきたい」と述べた。
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2011年10月25日
AJCR リサイクルトナーカートリッジの認定制度を導入 模倣品と区別
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