コクヨ(黒田英邦社長)は、新潟医療福祉大学における認知症初期の簡易検査研究に、ワコム(井出信孝社長兼CEO)とともに、紙帳票に手書きした文字をデータ化できる入力支援ツール「電子下敷」を活用した筆記データ分析で協力する。
国内の認知症患者は65歳以上で462万人と言われ、軽度認知障害(MCI)の約400万人を加えると高齢者の4人に1人まで増加してきており、早期発見が簡易にできる仕組みが求められている。
現在用いられている検査手法のひとつ「時計描画試験/CDT」(※)で、軽度認知障害の場合に、時計の描画はできているものの書き順に変化が生じたり、書き迷って手が止まる場所が出てくるとの研究視点がある(児玉直樹/新潟医療福祉大学教授)。
同社はワコムと共に、筆跡を経時的に記録できる「電子下敷」と検査用ソフトウェアを用いて、描画の経緯をデータとして蓄積・分析する仕組みを新たに構築し、新潟医療福祉大学の研究に協力。
この方法では、被験者は紙に筆記するという慣れ親しんだ行動で検査に臨むことができ、検査者は判断に必要な情報を従来の検査結果に比べ、より多く手軽に得られることが期待できる。同社は今後もこの研究をサポートし、軽度認知障害の早期発見に貢献したい考えだ。
※Clock Drawing Test:時計の絵および指定された時刻に針を配置する描画検査。運転免許証更新時の認知機能検査にも採用されている
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2018年11月30日
コクヨ、手書きによる認知症初期の簡易検査研究に協力
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