コクヨ(黒田英邦社長)は2月上旬、コクヨ独自のインクルーシブなものづくりプロセス「ハウズデザイン」を取り入れ、さらに多様なユーザーにとって使いやすいようリニューアルした「ハサミ<サクサ>」を神奈川県川崎市とシブヤフォントへ寄贈。それに伴い2月6日に「ハラカド」(東急プラザ原宿)の7階にあるシブヤフォントラボで寄贈式を行った。
シブヤフォントは、障がいのある人が描いた文字や絵をオープンフォントとして社会に提供し、企業や団体に使ってもらうことで渋谷を元気にするシティプロモーション。主にデザインを学ぶ学生と共同で創作活動を行い、描いたアートをデザイナーがブラッシュアップすることで、障がいのある人や福祉施設の仕事をアートワークによって生み出す仕組み。
今回、「シブヤフォントラボ」へは同製品を10丁寄贈。インクルーシブデザインを通じて生まれた製品を、多様なユーザーが利用する施設に寄贈することで利き手や身体的特徴を問わず快適な使用体験を届けたい、また、新たな気付きの機会につなげたいとの想いから、今回の寄贈を実施した。今後のワークショップでシブヤフォントラボの担当者や障がいのあるアーティスト、来場客などが同製品を活用する予定となっている。
寄贈式ではコクヨ サステナビリティ推進室理事の井田幸男氏が挨拶し、「最近はたくさんの企業がインクルーシブデザインで商品開発をしており、弊社の場合は障がいのあるコクヨの社員がイチから商品開発に参加しています。昨年度は新商品の20%をそのようなプロセスで開発することを目標とした結果、24年11月30日現在で28%を実現しました。誰もが使いやすい商品を作るため、シブヤフォントさんのワークショップや活動の中でたくさん使ってもらって多くのご意見をいただき、より良い商品づくりに貢献していきたい」と語った。
(※インクルーシブデザイン……高齢者、障がい者、外国人など、従来、デザインプロセスから除外されてきた多様な人々を、デザインプロセスの上流から巻き込むデザイン手法)
また、実際に同製品を試してもらう工作体験も実施。左利きのユーザーからは、「数十年ぶりに左手でハサミを使えました」などの声が挙がっていた。(K)
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2025年02月16日
利き手問わず切りやすいハサミ「サクサ」を多様なお客様が利用する施設へ寄贈 コクヨ
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