コクヨ(黒田英邦社長)は、不動産の企画からリノベーション、運営までを自社にて行う既存ビルの再生収益化プロジェクトを開始する。事業開始に伴い3月14日、台東区蔵前にある一棟空きビルを取得した。
コクヨは、2021年2月に「長期ビジョンCCC2030」を策定以降、自らの社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と再定義し、文具や家具にとらわれない事業領域の拡張を推進してきた。
2025年度を初年度とする第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」では、ファニチャー事業において強みを活かした事業領域拡張と既存事業へのシナジーを高めることを掲げている。
これまでファニチャー事業としてオフィスの家具・什器・内装を中心に価値提供をしてきたが、上記戦略を踏まえ、増加が予想される既存中小オフィスビルの空室化対策や新築建設費高騰により増加する既存建物のバリューアップニーズへ対応するためにアセットバリューアップ推進室を新たに設けた。
第1号案件として既存ビルの再生収益化に取り組むために蔵前1丁目の一棟空きビルの取得に至った。
東京都心部東部の隅田川沿いに位置する蔵前は、江戸時代は米蔵があり、昭和期には専門問屋が多く並び、日本の商いを支えてきた地域だ。
都心からのアクセスも良好で、近年はものづくり系のショップや魅力的な飲食店の出店も続きインバウンドの滞在も多いエリアでもある。
働く場所が自由になった今、地域の特徴を活かしつつ、働く場としてもより魅力的なエリアとなることに寄与する施設を目指し、同ビルのバリューアップを実施する。
今後は既存事業に加え、前段の投資目線の不動産企画や建築リノベーションによる再生計画、オープン後の場の運営モデル構築等を通じ、請負、マスターリース、取得といった方法で、空間のバリューアップ実現を目指す。
●【取得物件の概要】
所在地:東京都台東区蔵前1丁目4-1
アクセス:JR総武線、都営浅草線浅草橋駅より徒歩5分
敷地面積:425.81㎡(128.80坪)(公簿面積)
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造・地上8階建
延床面積:2,222.51㎡(672.30坪)(公簿面積)
築年:1998年5月
取得日:2025年3月14日
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2025年03月28日
コクヨ、蔵前の物件を取得 既存ビルの再生収益化プロジェクトを開始
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