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2025年04月23日

コクヨ、「ハサミ<サクサ>」を熊本市へ寄贈――インクルーシブ社会の実現を支援

寄贈式の様子

 コクヨ(黒田英邦社長)は、独自のインクルーシブな開発プロセス「HOWS DESIGN(ハウズデザイン)」を取り入れて設計された文具および家具の一部を、インクルーシブ施策に注力する熊本市へ寄贈した。

 寄贈されたのは、利き手を問わず扱いやすい構造を採用した「ハサミ<サクサ>」計500丁、およびカフェチェアー「Hemming(ヘミング)」5脚。

 「サクサ」は、同市内の教育施設164カ所および2025年6月に設置予定の障がい者就労支援拠点「ワークステーション」へ配布される。一方「ヘミング」は、起業支援施設「XOSS POINT.」に設置された。

 寄贈の背景には、熊本市が進めるインクルーシブ教育や遊具導入などの多角的な取組みに対し、コクヨが共鳴したことがある。

 寄贈式には大西一史市長をはじめとする市職員が出席。製品体験の場では、「利き手を問わずビニールも楽に切れる」といった声が上がり、左利きの参加者からは「驚くほどスムーズに切れた」と高評価を得た。

 ハサミ「サクサ」は、業界初の『傾斜インサート構造』を採用。刃の角度を工夫することで、ハンドルの開閉だけで刃と刃の隙間が狭まり、薄手素材もスムーズに切断可能となった。切れ味の良さはもとより、使用者の利き手や技量による差を最小限に抑えた点が高く評価されている。


【市長コメント】

「インクルーシブデザインが広がることで、障がいの有無にかかわらず“できること”が増える社会につながると感じています。今後は教育現場や庁舎内支援拠点にて積極的に活用したい」と述べた。

【コクヨコメント】

サステナビリティ推進室 理事・井田幸男氏は「HOWS DESIGNは、リードユーザーとの対話を通じて、社会の“気づき”を起点にした開発手法。熊本市の施策は、当社の理念と強く共鳴しており、今回の寄贈が持続可能な社会構築の一助となることを願っています」と語った。

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