10月に入って、雨後の筍のように店頭で年賀状印刷ののぼりが立ち始めた。今年の年賀状市場も厳しさが予測される中、業界の垣根を超えた戦いが始まっている。
文マガ編集部のある水道橋界隈を歩けば、コンビニ、DPEショップ、印章店、DTPショップやビジネスコンビニなど、あらゆるところで年賀状印刷のパンフレットやチラシが手に入る。
ビジネスコンビニで話を聞くと、「時期に応じて3段階の早期割引があります」と女性が詳しく説明してくれた。最大で30%割り引くという。
10月29日から発売される年賀はがき。日本郵政グループの郵便事業会社は、最終的な発行枚数は、前年より2億4千万枚少ない39億枚を見込む。その中にあって、ビジネスユースの年賀状市場は、景気低迷や企業間の虚礼廃止などで、年々減少傾向にある。
市場が下降気味なのに対して、年賀状印刷の扱い先はむしろ増えている。本元の郵便局では、窓口でも集荷先でもはがきの予約販売に躍起になっているが、印刷の早期割引も開始した。
オフィス通販大手のアスクルは、10月8日、2010年年賀状作成サービスサイトをオープン。過去最大規模のリニューアルを行ない、300種以上の年賀状デザインを揃えた他、Web上で文字や図形、画像が自由にレイアウトできる機能を追加した。
同社は「法人ユースは営業目的やコミュニケーションツールなどの観点から、根強い需要がある」と11月2日までの注文で20%割引を実施する。
法人の場合、一回注文すると毎年リピートしてくれる傾向が高いため、早期割引で囲い込みしたいという事情も透けて見える。社内で内製化するという流れも、景気悪化による人員削減で1人当たりの仕事量が増えている中では敬遠されがちで、年末に向けて商戦がヒートアップしていきそうだ。
一方、個人向けは枚数は減るものの需要は堅調と予測され、10月中にはメーカー各社のプリンター新製品が店頭に出揃う予定だ。
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2009年10月16日