6月の第1日曜日。定点観測で訪れた都内の量販店文具売場と文具専門店のいずれも目立つ場所に、コクヨS&Tのキャンパスノートと大手アイスクリームチェーンとのコラボ商品が置かれた。いま、文具業界では、企業間コラボレーションが花盛りだ。
パイロットコーポレーション(東京)は、LIHIT LAB.(大阪)の人気ノート「ツイストリング・ノート」とのコラボレーション商品「ペンホルダー付きリングノート」を6月18日から発売する。
ショウワノート(富山)は、コクヨS&T(大阪)から発売中のスマートフォン対応ノート「CamiApp」のライセンス提供を受け、国民的人気アニメ「ワンピース」をデザインに使用した「ワンピース CamiApp」を9月から発売する。
文具メーカー間だけでなく、日本を代表する大手メーカーとコラボ商品を今春に発表したある文具メーカーは、「発売数週間で今秋までの予定数量の受注がきた」と驚く。
コラボレーションとは共に働くとの意味合いで、企業間の場合は、商品ラインの差別化を目的に数量限定のケースが多い。
商品だけでなく、文具小売の現場でもコラボ化が起きている。昨年10月有楽町に、銀座・伊東屋とファッションセレクトショップのユナイテッドアローズがコラボしたコーナー「イトーヤ ウィズ ユナイテッドアローズ」(42坪)がオープンした。
文具業界でもファンシー向けはキャラクターのコラボ戦略が従来から活発だったが、ここ数年は文具メーカーのロングライフ商品とキャラクターによるコラボ化現象も増加している。
業界のある社長は、「売り買いは初歩の段階。互いの強みを組み合わせて、価値創造をすることにこそ、新たな市場が見えてくる」と協働化について語る。
コラボレーションは、「定番の優れた機能を、若い世代にも認識させるきっかけに成り得る」(筆記具メーカー)という。ある主婦は、「ディズニー柄にひかれて、小学生の子どもに消しゴムを買い与えて以来、この定番ブランドをずっと愛用している」と話す。
結果的に新規ユーザー開拓に繋がり、開発費用もかからないことから、定番商品を多く抱える文具メーカーにとっては、どことコラボするかに今後の焦点が集まりそうだ。
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2012年06月13日