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ロンドンから東京へ 〈PARKER Tokyo Museum 2020〉銀座 伊東屋本店で4月5日まで開催 10万円のメモリアル限定品も登場

2020年02月20日

ジェフリー・S・パーカー氏

銀座 伊東屋本店会場

 高級筆記具ブランド「パーカー」は、2月8日から4月5日まで、銀座 伊東屋本店G.Itoyaインスピレーションホールで、「『PARKER Tokyo Museum』2020 Travel with PARKER~人生の物語を綴る~」と称して130年以上の歴史を持つパーカーの特別展示を行っている。

 主催は「パーカー」を手掛けるニューウェルブランズ・ジャパン合同会社ライティング(筆記具)事業部。

 2月7日、オープニングのメディアイベントに出席したパーカー創業者のひ孫にあたるジェフリー・S・パーカー氏(パーカー ブランドヒストリアン)が、2月8日、9日の2日間「Travel with PARKER ~人生の物語を綴る~」をテーマに、歴史と時代ごとのトップ製品ストーリーを語った。

 文マガでは、同氏へのインタビューを行った(後述)。


 展示では同ブランドの本拠地ロンドンの「ミュージアム」に保管している130年にわたる貴重なコレクションから厳選した逸品を披露したが、中でも日本初公開の初代「スネークペン」は、1907年(明治40年)の発売。

 ペンマニアが伝説とする名品を目指して、多数のコレクターが来場、熱心に鑑賞した。この開催に合わせ、来場者を対象に多彩なワークショップとユニークな体験型プログラムを実施している。

 またこの企画を行った伊東屋と、ミュージアム開催を記念し、伊東屋限定「デュオフォールド Tokyo ミュージアム 2020センテリアル万年筆 リミテッドエディション」100本を発表。天冠(キャップ頭部)には伊東屋を象徴する「伊」のビンテージロゴを採用し、シリアルナンバー入りで、1本10万円(税別)で発売する。

http://www.ito-ya.co.jp/


【インタビュー】「Travel」がパーカーの原点
ジェフリー・S・パーカー氏

 パーカーの130年以上の歴史から開発したコレクションの一部を公開するこの企画は、2019年6月、伊東屋伊藤明社長がロンドンのパーカーミュージアムを訪れたことが発端となった。パーカーはミュージアムに展示する歴史的な名品の公開を決め、その第1弾を日本の伊東屋と決めた。今般「PARKER Tokyo Museum 2020」のため同ブランドを代表して来日した、ジェフリー・S・パーカー氏(パーカー ブランドヒストリアン)に話を聞いた。同氏は「パーカー」ブランド創業者、ジョージ・サッフォード・パーカー氏のひ孫にあたる。

ジェフリー・S・パーカー氏は、以下を語ってくれた。

 「パーカー」の創業は1888年、創業者のジョージ・サッフォード・パーカーが、アメリカで筆記具の開発を始めたことでスタートしました。日本の歴史では明治21年にあたります。

 ジョージはペンに興味を持っていましたが、当時の製品は壊れやすく、よく修理を頼まれました。25歳の時、自ら良質の素材を使い、長持ちして、さらに誰もが書きやすいペンを作ろうと考えました。これが発端で本格的なペンづくりの道へ進みました。

 ジョージは基本的な要点を(1)素材、(2)クラフトマンシップ、(3)革新の3点におき、常に良質を追求する気持ちを持ち続け、現在でもブランドの主軸マインドとして継承しています。

 その後、イギリス資本が入り1987年にブランドの拠点をロンドンに移しました。そして1993年には大手のプロクター&ギャンブル傘下のジレット社に、2000年にはニューウェル・ラバーメイドグループのオフィス事業部門サンフォードの傘下に入り、現在のニューウェルブランズへと続いています。

 時代の移り変わりの中で会社は変遷していますが、開発生産したコレクションは世界の市場から支持され、長い伝統を守り続けています。具体的には「デュオフォールド」、1921年に誕生し、長い伝統を維持しています。また「プリミエ」、「ソネット」といったコレクションも高級筆記具として現在なお世界の市場で歓迎されています。

 創業者のジョージ・S・パーカーは生来旅行が好きでよく海外に出かけていました。世界一周の旅も1926年に行きましたが、その後4周にわたって地球を駆け巡っています。そして日本へも立ち寄っています。長い旅の途中、多くの人と出会い、異なる言語の話を聞き、彼らの生活習慣に触れ、誰にもなじむペンづくりのヒントを得ました。

 この経験「トラベル」こそ、現在の「パーカー」ブランドの存在を支える大切な原点となっています。

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