ぺんてるは、9月20日(火)から、毛筆タイプのパステルインキ筆ペン「ミルキーブラッシュ」全8色を全国の文具取扱店で発売開始するのに合わせて、13日都内で体験発表会を行い、5年の歳月をかけた開発までの道のりと想いを担当者がトーク形式で語った。
ミルキーブラッシュは、1996年に発売して人気を博したパステルカラーのボールペン「ハイブリッドミルキー」(現在国内では販売終了)のインキを搭載した、ブラッシュタイプの筆ペン。
カラー筆ペンの中でも珍しい不透明のパステルカラーで、クラフト紙や濃い色の紙に書いても、インキがしっかりと乗り、キレイに発色する。穂先による表現と重ね塗りが可能なインキにより、何気ない文字やイラストも、明るくかわいい印象に描くことができ、選ぶ楽しみが広がる、使いやすいパステルカラーの8色展開だ。
「ハイブリッドミルキー」のインキは、ぺんてるが画材や修正液で培った技術を活用して生まれ、発売当時は、黒い紙にも書ける、これまでにないボールペンとして人気となった。
今回発表された「ミルキーブラッシュ」は、30代から40代を中心に知名度の高い「ハイブリッドミルキー」のあの“パステルカラー”をそのままに、筆ペンならではの新しい使い心地を提案する当時を知る世代には懐かしく、若年世代にはこれまでにない新鮮さを感じさせる筆ペン。
また、ぺんてるは新製品の発売を皮切りに、「Pentel Arts」という「書く、描くことそのものの価値を広める」活動を発信していく。筆をもっとラフに、気軽に楽しんでもらいたいという想いから誕生した「ミルキーブラッシュ」は、「Pentel Arts」の世界観を体現する商品という位置づけだ。
「ミルキーブラッシュ」は全8色で税込550円。8色セットは同4400円。
クロストークでは開発に携わった、ぺんてる製品戦略部の桝谷未来氏、三島友里江氏、髙藤樹氏の3名が登壇し、製品開発の苦労などを明かした。
桝谷氏は「新しい筆ペンを作ろうというとき、ハイブリッドミルキーの色の筆ペンがあったら素敵という意見があった。また、白インキの筆が欲しいという海外からの要望がアイデアの糸口となった」と開発のきっかけを披露した。引き続き、今後発信していく「Pentel Arts」のブランド推進を担う。
また、髙藤氏は「ぺんてる筆は染料インク、ミルキーインクは顔料インクのため、同じ機構では実現できないハードルがあった。技術的なトレードオフをバランスをとって仕上げ、さらさら・なめらかな書き心地にするのが大変だった」と、コンセプトから品質の作りこみをメインとした新製品企画を担当した道のりを振り返った。
製品デザインを担当した三島氏は「中のインクがきれいなのでその色が伝わり映えるデザインにした。軸のドットは気楽に筆を楽しめる表情にして、インクに合わせて軸はマットな質感に、ドットとロゴはツヤにし、可愛い仕上がりにした」。
なお、10月2日(日)14時10分から15時20分、「Pentel DAY 2022」で新製品「ミルキーブラッシュ」を使ってミルキーなパステルカラーの色合いと穂先の表現を楽しむワークショップを開催する。ファシリテーターはアート・コミュニケーターの安部田そらのさん。
参加方法は、ぺんてるの公式Twitter・Instagramから案内する、Peatixのページより先着順で応募することが可能。申込みした人には、ワークショップ参加用URLをメールで送り、イベント前日までに「ミルキーブラッシュ」2色を含むワークショップのキットを郵送する。
ワークショップ参加費は1,000円(ワークショップで使用するミルキーブラッシュなどの費用を含む)。
■ミルキーブラッシュ商品ページ
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2022年09月15日