コクヨ(黒田英邦社⻑)は、1月31日東京本社「THE CAMPUS」で発表会を開き、昨年11月に発表した、「長期ビジョン2030」実現に向けての第3次中期経営計画における、2022年最初となる二つの新プロジェクトを発表した。
最初に発表されたのは、第3次中期経営計画で発表した「探求学習領域」における新規の取り組みとして、中高生向け勉強アプリ「Carry Campus(キャリーキャンパス)」で、同日からリリースした。
ICT端末を使用した授業の浸透等によって、スマートフォンを勉強に活用するシーンが増加している。今回のアプリは、高校生の約7割が行っている「ノートをスマートフォン等に取り込む」という行為に着目し、手書きノートという“アナログ”とスマートフォンという“デジタル”を掛け合わせることで、中高生に新しい学習体験を提供できるのではないか、という想いから始まり、中高生約100人に調査するなど、顧客に寄り添い立ち上げた。
テストの予定を入力しておくことで、取り込んでおいたノートの写真をすぐに開くことができるので、 計画的な勉強に役立つ。 アプリに取り込んだノートはいつでもどこでも見返せることで、 すき間時間や電車内でも活用して勉強することができる。
アプリのダウンロードは無償で、コクヨのキャンパスノート以外にも対応する。対応OSはiOS14以降。配信後3年間で100万ダウンロードを目指す。
続いてのプロジェクトは、在宅ワーカーに役立つ情報を発信するWebメディア「在宅百貨」(https://zaitaku100.kokuyo.co.jp/)を、同日にオープンした。
「在宅を冒険するメディア」をコンセプトとし、在宅での働き方や暮らし方に関する最新情報や実験的な取り組みを発信することで、読者とともに“自宅にいながら冒険のように楽しむ新たな働き方”を検証する場にする。
取材から発信までを社内公募制によるコクヨの若手社員が手掛けているのも新しい試みだ。
コクヨは、自らの社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と再定義し、
事業領域を「ライフスタイル領域」 と「ワークスタイル領域」の2つに整理する改革を行っている。
黒田社長はコクヨが打ち出す長期ビジョンCCC2030の実現に向けて、第3次中期経営計画における2022年の戦略や目標を語った。このほか、新プロジェクトのアドバイザーを務めるビジネスデザイナー、濱口秀司氏、「Carry Campus」プロジェクトリーダー久我一成氏、「在宅百貨」編集⻑の上山哲史氏が出席し、説明した。
その後、濱口氏と黒田社長によるトークセッション内で、濱口氏が「不確実性の時代では、企業は顧客に近づいていくことが有効な手段」と話したのに対して、黒田社長は「今までのメーカー機能とは全く違うアプローチをしていく」と新プロジェクトを語った。
「在宅百貨」 https://zaitaku100.kokuyo.co.jp/
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2022年01月31日